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ふくろう通信 1

 


八女の矢部川周辺

私が版画に使っているのは、八女の高山手漉き和紙工房のちり入りの和紙です。

福岡県八女市は古くから矢部川の清流を利用し、コウゾやミツマタなどを原料にした和紙づくりで有名です。

八女の和紙は腰が強いのが特徴で版画家・棟方志功も
高山さんの和紙を愛用しました。

 

私も版画をはじめて、以来ずっとお世話になってきました。私の作品は高山さんの漉いた和紙に助けられたといっても過言ではありません。二十数年、電話1本でいつもすぐ和紙を送って頂いていました。

                                                 
高山さんご夫妻

私はこの夏、二十数年振りに八女の高山さんを訪問しました。
私が家族を連れて八女へ行ったのには訳がありました。 
体調を崩され、治療に専念されてるとのことでした。
それは以前から知って気になっていましたが、和紙づくりをすっかりやめられ、工房も閉じられたとの事、・・・ショックでした。
まだまだ、ずっと高山さんの和紙が使えると思っていたからです。
なんとも寂しい思いでした。

半ば突然のような訪問でしたが、奥様とあたたかくもてなして頂き、お加減もすっかりというわけでもないのに、ついつい和紙の話に長居をしてしましました。
とても研究熱心でおられたこと、わが子のように紙を扱われ、かの棟方志功が、『紙は神』と言った話などを聞かせていただきました。
私もどんなに小さな切れ端も捨てられず、大切においています。
今、これを書いていても高山さんの和紙への情熱に胸が熱くなります。
その和紙に負けぬよう、日々創作に励みたいと思っています。